ケアマネジャー試験の介護支援分野では、事例問題(A さん問題)が出題されることがあります。
事例での「A さん」への対応を通して、他制度やボランティアの活用など社会資源の活用と連携、ケアマネジャーの業務に関する理解、各サービスの内容、ケアマネジャーとしての基本姿勢、虐待への対等など幅広い知識が問われます。
事例問題は、ケアマネジャーとしての基本理念や倫理、役割・機能を理解していれば解答に困ることはないでしょう。出題数は多くありませんが、確実に解答しておきたいものです。
介護新聞(平成23年10月13日)で、事例問題について参考になる内容がありますので紹介いたします。
事例問題というのはなかなか微妙なところがある。ソーシャルワークという観点から見れば、生の事例は教科書的な常識で解決しないことも多く、その都度、判断を迫られるものである。
だから、事例を問題にするときは、明らかに「誰もがこうする事はありえない」というような選択肢が用意されていて、それらを注意深く除外すると大体が正解になるというのが王道である。
(省略)
過去3年間の傾向から次のことに気をつけよう。
- 安易に施設や居住系サービス(特定施設やグループホームなど)を勧めるのは NG。
- 安易に訪問介護・福祉用具の利用を勧めるのも NG。
- 医療関係者が判断すべき医療的な行為を、医療関係者に相談なく判断するのは NG。
- 利用者がいいといっているから、手続き上必要なもの(契約・課題分析・サービス計画の説明・担当者会議等)を省略するのは NG。
- 利用者より家族の意向を大事にするのは NG。
- 「直ちに」、「必ず」、「そのまま」、「指示した」などの言葉には要注意。NG が多い。
- 対応しないことも NG。
2012/01/02更新